「まだ帰らないの?」 射し込んだ夕陽が放課後の教室に影を落とす。見上げるとそこには幼馴染なつの顔。会えばいつも笑って、ふざけて、じゃれあって、時間があっという間に過ぎていく。ちょっとおせっかいで口うるさいけど、大好きな君。一緒にいるだけでドキドキして、その笑顔を見るだけで僕は楽しかったけど…。どんどん綺麗になっていく君を見ていると、誰かに取られちゃうんじゃないかって、最近不安でたまんない。だから君との関係を昨日とは違うものにしたいんだ――なんて、思っていたのに、まさか君から逆告白。正直かっこ悪すぎるけど、嬉しくて自然に顔がニヤけてしまう。思わず抱きしめると「なんだか恥ずかしいね」と顔を赤らめて、僕をまっすぐ見つめたあと君はそっと目を閉じた。ここから先は僕が君をドキドキさせる番だ――。誰もが体験した、青春の季節。窓際の席でそよ風に髪のくすぐられながら黒板を見つめる君。それを眺めるだけだった僕。VRの世界でもう一度、懐かしいあの頃へ。ドリチケ人気シリーズ『あの頃、制服美少女と。』VR版、初登場。
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