あれから12年の月日が流れた。実をいうとホストとの浮気現場をまおの部屋のベッド下で目撃したあの年の暮れにうちのじいちゃんがポックリ逝っちゃっておれにも結構な遺産が入ってきた。地元ではちょっとした地主のボンボンだったんだおれは。そのまとまった金でまおの借金もぜんぶ返済して奨学金も繰り上げて払ってやった。あれ以来夜の仕事はやめてもらいそのまま遠距離恋愛を続け、まおは卒業と同時に田舎に戻りおれらは結婚式を挙げた。結婚して8年が経とうとしていても、まおの性欲は一向に衰える気配がない。おれが仕事に出かけた後は毎日オナニーしているらしい。そんなことでまおの男癖が治るとは思えなかったが、おれはそれを黙って見守るしかなかった…
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