湿り気漂う畳の上に敷かれた万年床、アルミの流しにポタリと落ちる蛇口の滴…。閉め切った四畳半の部屋から「ぱんぱん」「あんあん」と漏れ聞こえてくる生々しい淫音…。夫に隠れて近所に住む男と情事を貪る淫乱な希。夫がいない隙を狙い間男と激しく身体を求め合うのが常であった。だがそんなある日のこと、男は希が自分とは別の若い青年と家に入っていくところを目撃する。それは蝉時雨やまない秋の夕暮れのことであった…。
…
湿り気漂う畳の上に敷かれた万年床、アルミの流しにポタリと落ちる蛇口の滴…。閉め切った四畳半の部屋から「ぱんぱん」「あんあん」と漏れ聞こえてくる生々しい淫音…。夫に隠れて近所に住む男と情事を貪る淫乱な希。夫がいない隙を狙い間男と激しく身体を求め合うのが常であった。だがそんなある日のこと、男は希が自分とは別の若い青年と家に入っていくところを目撃する。それは蝉時雨やまない秋の夕暮れのことであった…。