「学生時代の思い出は尽きないけど、一番の思い出は貴方と出逢えたことかな…」はにかみながら、そして少し切なそうな表情で君が呟く…。まるでもう二度と逢えなくなるかのように憂いをおびたその顔を見ると、こちらまで胸が苦しくなるのだった。その刹那。「晴れの旅立ちの日にこんな哀しい顔してちゃ駄目だよね。」ととびきりの笑顔を投げかけてくるありさ…。あらゆる感情の何もかもを直ぐ袴胸の奥にしまいこむ君の健気さが堪らなくいとおしくなり、力一杯抱き締める。一番輝いていた瞬間・袴から覗くその柔肌は女の色香で溢れていた。
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